南イタリアで多く栽培されているアニアリコ。
一般的にアニアリコ種は濃すぎず軽すぎず、ワインの旨味がアゴの横をくすぐってくれる物と思う。 そこにプリミティーボを15%ブレンドしている。 プリミティーボ種はアメリカで栽培されているジンファンデルと同じとされているが、実際にワインとして出来上がると同じものとは思えない味わい。 プリミティーボはプルーンなどの香りとまろやかで甘さを連想される味わい。対してジンファンデルは煎ったコーヒーのような香りとスパイシーでボディのしっかりしたもの。 どちらの葡萄も取引価格が高くないからとてもリーズナブルに販売されているには国際品種ではないが故の事か。 今回のワインはイタリアのプーリア州サレント地区で造られているもので格付けはIGT。 ワイナリー名 Azienda Agricola Conti Zecca アジィエンダ・アグリコーラ・コンティ・ゼッカ ワイン名 Donna Marzia Aglianico 2012 ドンナ・マルツィア アリアニコ 2012 葡萄品種はアリアニコ主体( 85%)とプリミティーヴォ(15%) 発酵や醸造、熟成には木樽は使わずにステンレス・タンクとセメント・タンクで行われマロ・ラクティック醗酵をする。熟成はセメント・タンクで6ヶ月以上 栽培面積は10haで年間生産量は1万ケース前後。 このワインはインポーターのサンプル提供品。 ちなみにこのインポーターは1980年代半ばまで酒類販売卸をしていたが、ワインのインポーターとしての活路を見出すべくアメリカなどに出向き始めた。 また、某所で酒類の販売店を営んでいた社長はカリフォルニアやオレゴンのワインに将来を見据え現地に出向いていた時期。 そこに、偶然が起きる。 某所で酒類の販売をしていた社長が乗り込んだアメリカの国内線の隣の席に日本人が座った。 そこで、社長は声をかけ『我々はこれからワイン専業の商売をしようと思い今回ワイナリー巡りに来た』と話したら『我々もこれからはワインの輸入業をメインとして考えておりワイナリー巡りに来ている』っと。 まだ、日本ではワインは大手商社のみが輸入しており輸入アイテムも量も限られていた1980年代半ば。 そして、この偶然はお互いのワインにかける情熱がとてもあり現在では、カリフォルニアワインに並々ならぬ情熱を持った社長として知られ、ワインのインポータとして活路を見出すため動いた会社は現在最も活気あるインポーターとして知られその選球と価格に一目が置かれている。 そして、この両社は現在に至るまでビジネスで取引があるという。 この話しを聞いて、ワインを造るのも仕入れるのも売るのも情熱が全てと言うのがわかる。
by urochiiko
| 2014-03-23 07:23
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