フォルクスワーゲン問題

フォルクスワーゲン社が不正なソフトウェアを搭載してアメリカでのディーゼルエンジンの排ガス規制を違法に抜けていた問題。


どんな理由であれ違法な車両は出してはいけないのですが…
なぜ起きたのでしょう?


色々なメディアで書かれており、内容もバラバラ…


少し整理をします。


現在、環境問題は自動車産業に限らず大きく取り上げられています。

しかし、各国(地域)によって基準が違うのはご存知でしょうか?
この『各国(地域)によって基準が違う』と言うのが厄介です。

今回は米国で起きましたので、米国のディーゼルエンジン規制が異常に厳しい事があります。
ディーゼルエンジンは現在クリーンディーゼルと言われるものは高精度な触媒によって有害物質を出さないようにしています。
米国では新車販売時以外に20万キロ走った時もディーゼルには新車同様の有害物質を出さない!と定められています。

これは世界的に最も厳しい基準になっており、これをクリア出来なかった為に新車登録のテスト用のプログラムで触媒をフルに動かして、通常時は触媒があまり作用しないようにして走行距離を稼ぎ、新たにテストモードにすると触媒をフルに動かすようプログラムされたソフトウェアを搭載して販売していたと言うもの。


では、環境基準の違いはあるにせよなぜフォルクスワーゲンはそこまでしてアメリカ市場にディーゼルエンジンを持ち込みたかったのでしょう?

ここは、その自動車メーカーの強みと弱みに合わせて各国(地域)に求められるエンジン特性があります。

ヨーロッパではディーゼルエンジンが半分のシェアを占めていますが日本や米国ではほとんどディーゼルエンジンのシェアは積載車以外にほとんどありません。

これはヨーロッパの道路事情がワインディングロードとアウトバーンを代表する超高速巡行が求められる為にディーゼルターボやガソリン車もダウンサイジングターボで下からのトルクがあるエンジンが求められいます。


対して米国は首都の渋滞と田舎道の定速走行になるとディーゼルエンジンのメリットがありません。

日本は信号の連続からストップ&ゴーになるのでハイブリッドがダウンサイジングターボより少し優位にあります。

そこに、産業と言う大きな壁があります。

地域に合わせたエンジン特性を変えた物は出せますが、新たに開発と設計をするだけの力は企業になく自動車メーカーは自分の得意とする環境性能で各国に売るしかありません。

よって、ヨーロッパ車はハイブリッド車も作っていますが得意とするディーゼルやダウンサイジングターボが大多数になります。
特にフォルクスワーゲン社はアメリカでディーゼルの販売を考えた時に、なぜか?不正ソフトウェアで車を作ってしまった訳です。


アメリカでディーゼルが厳しい基準にあるのは自国の自動車メーカーや日本の自動車メーカーが現地法人で作る(現地法人は雇用促進があります)車にディーゼルが無いのが大きいでしょう。


日本に目を向ければ、日本の自動車メーカーはハイブリッド車に傾注していますから政府もハイブリッド車を免税や減税にして販売促進に裏で動いています。
ただ、日本にはディーゼルの需要も少なからずありますから、厳しすぎる規制が無いので同じフォルクスワーゲン社の車でも不正ソフトウェアは搭載されていません。


そして、ヨーロッパはディーゼルの需要が前途のようにありますが、高速域で苦戦するハイブリッド車はほとんど売れていません。


確かにフォルクスワーゲン社が不正ソフトウェアを搭載した問題をかばう人はいないでしょう。
しかし、各国(地域)の基準の違いや自国の自動車メーカーの強みを生かす規制や税制措置など含めると、この問題は自動車メーカーが起こしたのではなく、規制を現在の環境性能を遥かに超える基準を設定したその国の省庁にも問題があるのでしょう。


ある大国は黒煙撒き散らして外の視界が悪くPM2.5問題を起こしてもなんら対策も取らずに車や工場排出の煙りにまみれていても平気なのですから…
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(レスポンスより画像引用)

今朝の富士山!
日曜日は雪になるか?

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by urochiiko | 2015-10-08 05:32 | 日記


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