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リンカーンエステート、サウス・イースタン

このワインを教えてくれたのは、今から8年前?
カリフォルニアワインに並々ならぬ情熱をもった販売店の社長。
『●○さん、ニューワールドなのにクラシカルで千円のこんな凄いカベルネ・ソーピニヨンが出てきましたよ』
っと。


リンカーンエステートは1997年に創業し葡萄の供給元(グローワー)から始まる。

元々この地は港(ポート・リンカーン)が有名でオーストラリアで有名な漁港がある場所。
よってリンカーンエステートのオーナーは元から船を所有しており漁業を主として葡萄の栽培からワイナリー建設は後から興したもの。

当初から、コストパフォーマンスに優れた葡萄の栽培をしておりペンフォールズにも供給していた。

2003年になるとワイナリーとしてスタートする。

私はこのワイナリーが他にどんなワインを造っているか?存じ上げない。

日本国内に輸入されているリンカーンエステートのカベルネ・ソーピニヨン、シャルドネ、シラーズのみ。(シラーズのみ近年の輸入か?)


当時、聞いた記憶では上級キュベで使われる葡萄をベースに格安なワインを造っていると話していた。

確かにカベルネ・ソーピニヨンの出来は千円で買える品質を遥かに超えたもの。

ニューワールド系の低価格にある果実の旨みだけで余韻も何もないワインとは違う。

ボルドー系のクラシカルで香り高きカベルネ・ソーピニヨンの特徴が良く出ている。

そういえば、ここ数年このワインを飲んでいなかった。

試飲では3年前のインポーターがほぼフルラインナップ(推定300アイテム以上)の試飲会で飲んでいる。
また、今年はインポーターのニューワールド系に特化した試飲会でシラーズを試飲している。

そうなると、ボトルを購入した最後は5年前?

また、このワインが飲みたくなり早速手配しました。インポーターの方から、以前のように上級キュベの葡萄比率が下がっていると聞いた(記憶が曖昧)

では、実際にシャルドネとカベルネ・ソーピニヨンを飲みました。

シャルドネはクリーンでミネラリー。
この価格帯にありがちな果実の旨みを出していないしクリーンに振ってヘナヘナもしていない。
洗練されたブルゴーニュ系のスマートなシャルドネ。

カベルネ・ソーピニヨンはクラシカルで香り高きこの葡萄の特徴が良く出ている。
これもシャルドネ同様に果実の旨みに振らず芳香で良い渋味を持っている。


確かに以前のように上級キュベを使った感動するワインまでは行かないが、価格を考えたら大変良く出来ている。
こういったワインについて
この記事で何度も現代的な果実の旨みとクラシカルな酸味や渋味について書いている。

どちらが良いか?のコメントは避けるが、私はクラシカルで酸味や渋味と葡萄の特徴が出ているものが好み。

果実の旨みに振ったワインも良いが、最初の風味が中間からアフターにかけて続かないから味わいが単調でグラスを重ねる私には不向き。
そして、一度買うと次に買おうと気があまり進まない。

クラシカルで酸味や渋味で構成されたワインは最初の一口よりグラスを重ねて旨みが出るから飲み飽きしない。
よって、次に買おうと気が向く。

このリンカーンエステートはクラシカルなワインを低価格で実現したもの。
特にカベルネ・ソーピニヨンはこの価格で同じ系統レベルのワインは早々無い。

リンカーンエステート、サウス・イースタン_a0293308_108820.jpg

インポーターより提供。
by urochiiko | 2013-09-23 07:25 | 日記


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