大手ネゴス兼ドメーヌのジョセフ・ドルーアンとは全く関係ない。
ドメーヌ・ドルーアン・ラローズはジュブレ・シャンベルタン村に本拠地があり12ヘクタールの畑を所有している。 シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ、 ラトリシエール・シャンベルタン、 シャペル・シャンベルタン、 クロ・ド・ヴージョ、 ボンヌ・マールのグランクリュと ジュブレ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニー、モレ・サン・ドニのヴィラージュを所有している。 一部の批評家からネガティブな発言を聞くので何度か試してみた。 はじめて飲んだのは某デパートで取り寄せをしてもらった。記憶の範囲ではジュブレ・シャンベルタン1993を1998年に飲んだと思う。 豊かな酸が前面に出ていて将来性はあるものの、その先が見えず一部批評家の意見の通りにも思えた。 しかし、色々とブルゴーニュワインを飲んでいるとこのドルーアン・ラローズのグランクリュを試したくなった。 今から4年前だと思う。 いつもスキーで利用するホテルのレストランでサービスしてもらった。 それは、ボンヌ・マール1998。 開けるまで半信半疑のワインであったが抜栓した瞬間に花開いた素晴らしい香がした。 当時レストランマネージャーをしていた方がサービスについてくれていたが、彼から『抜栓した瞬間にあまりに素晴らしい香がするので私にも試飲させて下さい』と言ってきた。 当時、私がレストランに入ると毎回このマネージャーがテーブルついてくれたが試飲したいと言って来たのはこの時だけだったと思う。 当然、断る理由は無いから一緒にグラスを傾けた。 繊細ながら妖艶に熟成したこのボンヌ・マールに『素晴らしすぎて言葉が出ない』と言っていたのを覚えている。 その2年後にも生産者違いのボンヌ・マール、ルイ・ラトゥール1997をこのレストランで飲んでいる。 同じタイミングで飲んでいないが記憶をさかのぼると、ドルーアン・ラローズはゆっくり熟成したワインを飲むべきで早めに飲んでもワインの良さは出て来ない。 偉大なワインと言われる輪郭の太さは無いが、エレガントでありながら優雅で余韻の長いワイン。 こういった、飲み頃のチャンスを掴んだ時しか得られない味わいはワインの醍醐味である。 それと、同時にプリムールでワインの良し悪しを批評家が判断し消費者がそれを信じ過ぎてしまう難しさもある。
by urochiiko
| 2014-03-06 07:47
| 日記
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