羊の皮を被った狼、高性能スポーツカー

世界の自動車メーカーは高性能スポーツカーを作り開発するに当たり、ドイツのニュルブルクリンクサーキット北コースノルドシュライフェを使う。
また、完成した車両でもテスト走行をしてその性能を確認しタイムを計測している。


ニュルブルクリンク(Nürburgring)はドイツ北西部ラインラント・プファルツ州アイフェル地方のニュルブルクにあるサーキット。
現在のグランプリコースではなく全長20.832kmの北コース、ノルドシュライフェ(Nordschleife)


このコースは古くから使われていたサーキットで現在は著名なGPとしてサーキットは使われていない。
自然の地形を利用し路面は古くからそのままその補修しているから世界有数の超難関コースとして知られ、車両の総合的な性能が試され高性能車の開発を行うテストコースとして利用されている。

どれくらい危険かは1976年、ニキ・ラウダがレース中にクラッシュしマシンが炎上する大事故が起きてここでの開催が終了することでお分かりいただけるだろう。

超高速から超低速まで多種多様なコーナーがあり標高差は300メートルありバンクが付いているすり鉢状のヘアピンコーナーがあり コーナーの多くは先の見えないブラインドコーナーになっている。
そのコーナーの数は150を超えて路面が波打ち、石畳の上にアスファルトを敷いてるからスリッピー。


このサーキットを早く走るには前半の下りでタイヤを酷使せず、後半の上りでは速度が落ちないようにし最後の直線で一気にスピードを乗せるとされている。
よって、ここでは高出力でハンドリングに優れた車がタイムに反映されやすい。

そこに今から10年前、1台のFR車がスーパーラップ7分50秒を出す。

BMW社が2003年にE46型のM3CSL(クーペ・スポーツ・ライトウェイト)を発売する。
これがそのスーパーラップを出した車両。
通常のM3より130キロ軽量化し直列6気筒の3.2ℓエンジンは360馬力最大トルクは37,7kgf-mを6速のセミオートマチックトランスミッションで走らせる。

小さな排気量で、FRでこのタイムを出すには一つ一つのコーナーでタイムを稼ぐしかない。
最後の直線もハイパワーな車両は290キロは出るがM3CLSは250キロしか出ない。

いかにもBMW的なこだわりの車両だ(笑)
エンジンのパワーは最大限搾り出している3.2ℓエンジンに技術を証明し0.08秒で瞬時にシフトアップするセミオートマチックトランスミッション。
しかし、オートマチックだが普段乗る車両とは違うからブレーキペダルは一般車両とは違いマニュアル車のように小さいペダルついている。

当時、500馬力を超えて運動性能に長けた車でしか8分を切れなかった。
唯一、ポルシェのNAエンジンの最高車両が8分を切るタイムを出していた。

それより、少ない馬力でタイムを出したBMW・・・
市販車装着タイヤのミシュランを履いて、この為だけにオプションは一つもない!

参考資料によると
E46型BMW-M3はこのサーキットで8分22秒

E46型BMW-M3CLSはこのサーキットで7分50秒



当時、NAエンジンではポルシェ911(996GT3)が7分54秒で最速だったが、それを超えるタイムを出した。

その他当時、メルセデスの500馬力を超える超凄級スポーツカーもこのタイムには及ばなかった。

ポルシェはニュル最速にこだわるメーカーとして知られ最速のポジションを取り返すべく限定車両としてポルシェ911(996GT3RS)を発売し7分47秒をたたき出し王者に戻っている。
一般車両でここまでポルシェを敵にした車両は今後も出るのだろうか?

日本の自動車メーカーもここでのタイムにこだわって広報をしているが、その内容は割愛。


(添付画像BMW、M3CLSの本国仕様。日本国内には70台しか輸入されていない超希少車両)
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by urochiiko | 2013-06-02 07:55 | 日記


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