スキー場の事故は設備上や転倒、衝突に体調の悪化などある。
*ここではスキー場での内容を説明し山スキー等については触れない* スキー場では雪を利用して滑ることが醍醐味だから地に足が着いている状態とは違う。 その滑ることを自ら管理して楽しむわけだ。 しかし、滑る事で事故がついてきてしまう。 そこで、スキー場で滑る者全てが認識しなければならないのは、自分の技量を過信しない事。滑走エリア外の進入や気象状況により封鎖された場所には絶対に入ってはいけない。 滑走エリア外は雪崩の危険性があり毎年、何人もの命を落としている。 そしてこの滑走エリア外はスキー場の管理外であるから事故が起きても基本的にスキー場管理会社から通常救助活動はされない。 救助費用については実費が発生し時間当たり数十万円が請求される場合があるし、場所が危険なら救助活動ができない場合がある。 事が大きければ県警へ通報し山岳救助の要請まで発生する。 これは、スキー場内で封鎖されたコースも同じである。 私は下記の事故の2日前まで同じスキー場で滑っており、事故の当事者達が滑っている姿を見ている。 そのせいか、今でも言葉では表せない残念な思いがある。 栂池高原スキー場は山麓から山頂まで4キロのゴンドラリフトで一気に上がることができる。 比較的緩斜面が多くゲレンデ幅も広いので団体や家族に人気のあるスキー場だ。 しかし、ゴンドラであがった場合急な斜面が一箇所ある。 この手前に迂回林間コースがあるが気象条件により雪崩の危険があり封鎖されることが多く、特に2月中旬までは封鎖率が高い。 事故はここで発生した。 栂池高原スキー場の雪崩死亡事故で引率者に有罪判決 【概要】 2008年2月3日、栂池高原スキー場でスキー実習中の大学生2人が雪崩に巻き込まれ死亡。 業務上過失致死罪に問われた当時引率役の男性に対し、長野地裁松本支部は、禁錮3年、執行猶予4年(求刑・禁錮3年)を言い渡した。 【判決の争点と妥当性】 被告はコース閉鎖の看板などを確認しており、雪崩の危険性は容易に予測できたはず。 指導者として、スキー場内の安全に関する情報を得る必要と義務があった。 立ち入り禁止だったコースに進入し、2人の命を奪った結果は重大 (朝日新聞より) (注・たまたまこのスキー場であってこのスキー場の管理レベルは非常に高いから私の好きなスキー場である事を念押ししておく) これは、団体に限ったことではない。 家族でも誰かしら引率者がいる。その方は気象条件や動向する方の技量を加味して行動すること。 迂回コースを封鎖しなければならない理由を察しなければならない。 いつもこのような事があるわけではないが事故は起きる。 大げさではなく引率者は同行者の命を預かっていることを肝に銘じなければならない。 これを見て、ピンと来ない方もいると思う。 雪山を軽く見てはいけない。 改めて、亡くなった2人のご冥福をお祈りします。
by urochiiko
| 2012-11-11 07:00
| 日記
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