以前ブログでルイ・ジャド社のワインを輸入する方にお世話になり少し書いた。
私がブルゴーニュワインについて勉強して一番飲んだのはルイ・ジャド。 ルイジャド社は1859年創業のネゴシアン兼ドメーヌである。 どちらも高品質なワインを造り輸出市場が大半である。 造り出されるワインはドメーヌワインもネゴシアンワインでも品質は全く変わらない。 そして、ルイ・ジャドのワインはどれを飲んでもルイ・ジャドの味がするほどポリシーが通っている。 所有する畑はルイ・ジャド社が所有するもの。ルイ・ジャド家が所有するもの。社長のガジェイが所有するものとラベルに小さく表示されている。 ルイ・ジャド社は栽培農家と長期契約を結び高品質な葡萄を供給される一方でドメーヌ(自社畑)の拡張を1980年代からしている。 具体的にはメゾン・シャンピーが所有していた区画を購入(正確にはメゾン・シャンピー自体を購入したが翌年畑だけ残してメゾンは売却だったと思う)し、ジュブレ・シャンベルタン村のクレール・ダユの区画の大半も購入た。 近年では1996年だったか?ボジョレー最上の作り手シャトー・ド・ジャックも手に入れている。 シャサーニュ・モンラッシェ村のドメーヌ・デュック・ド・マジェンタは長期販売契約をしてルイ・ジャド名義の別ラベルで販売している。 ルイ・ジャド家は不幸が重なり後継ぎが少ない。 また、ルイ・ジャド社を長年支えてきた醸造家のジャック・ラディエールも近年引退する旨を発表している。 そんなルイ・ジャド社が安定したワインを造り続けているいるのは筆頭株主がアメリカの正規輸入元であるコブランド社が長年支えているからだろう。 もの言う株主ならたちまちメゾンは崩壊してしまうから。 個人ドメーヌ・ワインとは違いコート・ドールの一帯で常に高品質なワインを造れる数少ないメゾン。 そして、プレミア価格が付かないから品質と価格は安定している。 補足、クレール・ダユの区画については契約上ラベルにドメーヌの表記のあるものと通常ラベルと2つ存在している。これはフランスの法律上そうなっているが中身は全く同じもの。 中にはジュブレ・シャンベルタン、クロ・サンジャックの通常ラベルは品質が劣るなんて思っている方がいるそうだが、そんな事はない。 (添付画像はオスピス・ド・ボーヌ2007 落札ルイ・ジャド社 2012年1月22日の事。)
by urochiiko
| 2012-11-02 07:59
| 日記
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