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ノンヴィンテージスパークリングワイン

当たり前の話だがワインは毎年できる葡萄から作られる。
これを収穫年単位で作ったヴィンテージ表記のあるワインと収穫年をブレンドしたノンヴィンテージワインに別れる。

スパークリングワインでは一般的なのがノンヴィンテージで高価なものがヴィンテージワインになると理解したらわかりやすいだろうか。


今回はノンヴィンテージのスパークリングワインについて書く。
先ほど、高価なスパークリングワインがヴィンテージと書いたが畑の良し悪しもあるから絶対ではない事を補足する。

スパークリングワインのノンヴィンテージは数年の原酒を巧みにブレンドして生産される。
このブレンド技術と原酒のバラツキが少ない生産者は安心できる。
日常消費用のスパークリングワインでワイナリー出荷のロット違いを何度か経験しているが、多少泡立ちが強くシャープな印象がある。
では、高価なスパークリングワインでシャンパーニュではどうか?
ワイナリー出荷のロット違いを経験したのはボランジェ、ヴーヴクリコ、ラサールだ。
たまたま販売店にいたヴーヴクリコを輸入している担当の方から買う時に、次回出荷分からロットが変わると教えてもらった。
味わいが違うのか?と聞いたら、わかる人ならフレッシュ感が強く感じるかもしれないと話してくれた。
しかし、ノンヴィンテージは基本的にあまり差が無いように作っている。
また、カリフォルニアのサンクレメントを所有していた日本の輸入元のある方はクリュッグのワイナリーに行った時に原酒のストックがあまりに多くてビックリしたと話していた。
その方曰く、葡萄も良いものを使っているがあれだけの原酒があり巧みにブレンドして熟成も長いから品質がついてくると教えてくれた。

レコルタンマニピュランについては素晴らしい生産者が現在日本へ多く輸入されている。
実際飲んで素晴らしいものにいくつも出会っている。ポール・バラやアンリ・ビリオ、ラルマンディエ、エグリ・ウーリエ、ガティノワなど良かった。
(書いている最中に大半の生産者を失念している)
しかし、生産ロットによる味わいの変化が大きい事を理解多少した方が良さそうだ。

個人的な見解だがネゴシアンマニピュラン(NM)の方が原酒の量とブランドの安定感からしてブレが少なく、レコルタンマニピュラン(RM)は良いものもあるがその規模からブレンド結果にバラツキを感じる。
ワインは人の手によって完成されるもの!と言うのがわかる。

(添付画像ボランジェ社スペシャル・キュベNV 2012年1月23日の事。)
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by urochiiko | 2012-11-08 08:00 | 日記


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