チリワインが脚光を浴びたのは1990年代前半だったと思う。
ひとつには、国際市場の求める品種を栽培して、味わいも市場を対象としたのを 作る環境がありそれが低価格であること。 特にカベルネソービニオンとシャルドネはカリフォルニアのテーブルワインに変わって 一世を風靡した。 もうひとつは、一部ワイナリーが出すプレミアムワインの存在だろう。 コンチャイトロ社のフラッグシップは創業者の名を冠したドンメルチョーとアメリアだ。 私が始めて飲んだチリワインはたぶんドンメルチョだったと思う。 これも私の師匠(レストランのオーナーシェフ)に飲ませてもらった。 価格も1993年ヴィンテージまでは¥2000代で買えるワインで価格以上の品質 にとてもお気に入りであった。 ドンメルチョーは当時の世界豪華客船クイーンエリザベス2に唯一ニューワールド ワインとしてラインナップされた。 そんな触れ込みが大きく響して人気沸騰し価格も高騰した。 たしか、1996ヴィンテージで小売価格は¥6000に達して現在は¥10000近い 金額になっているという。 私は1996年ヴィンテージを最後に買うことは無くなった。 それは、やはり価格上昇が最大の原因で3年前に皆で飲んだ2007年ヴィンテージを 久しぶりに飲んだが、良く出来ているものの現実的な価格は¥5000までだろうと 言うのがみんなの意見だった。 個人で持っていた1996年ヴィンテージを2年前に飲んだ。 このボトルでの感想は熟成して美味しさが出ているが複雑さはいまいちだった。 アメリアは1995年ヴィンテージを最後に飲む機会が無くなった。 ドンメルチョーに隠れた存在であるが大変良くできたワインで熟成を経ておいしさが より出るシャルドネだった。 このワインを最後に飲んだのは4年前だったか・・・。 ブルゴーニュのピュリニー・プルミエクリュに匹敵する素晴らしいワインだった。 コンチャイトロ社はシャトームートンロートシルトと提携してアルマヴィバを生産している。 私が最後に飲んだのは2009年3月に1997ヴィンテージを飲んだ。 同じ日に飲んでいないが、ドンメルチョーと比較すると、ドンメルチョーがクラシカルで アルマヴィバはわかりやすい味のする近代的なワインだった。 こうした素晴らしいプレミアムワインを飲んだが一部のプレミアム価格がついたものが いつの日か安定した価格に戻ってくれたらと思う。
by urochiiko
| 2012-09-24 15:57
| 日記
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